『ドライブレコーダーは
アタマにのせて
輝く日々を残してよ』
---TOMOVSKY/ドライブレコーダー
この三行に
全部詰まっていると思う。
TOMOVSKYというミュージシャンのすごさを
改めて感じることになったこの数ヶ月。
友達に教えてもらったのは2003あたりかな。
こんな音楽聴いたことないぞというのと
まだまだ未熟な自分にとって
TOMOVSKYを聴いていると生きづらさが一つずつ軽くなるような気がして
それからずっと聴き続けてきました。
特に我に返るスキマを埋めろと出会わんかったらどうなっていたか
それを考えるとちょっとぞっとするくらい。
身も心も、お金もなくボロボロだったときに
夜通し聴いてやり過ごして
絵をひたすら描くことで自分を埋めた。
制作の話をいただいた時は嬉しさもあるけれど浮かれてる場合じゃないなと思った。
背筋が伸びる思いでいっぱい。
音楽の魔法を信じている
言葉にすると軽く聴こえるかもしれないけれど
その気持ちを携えてこの動画に挑みたい。
ドライブレコーダーというタイトルだけど
トモさんがちょろっと書いていた言葉をあたまと心にきざむ。
ドライブレコーダーそのものの絵なんて無しですんだらよいよね。
輝く日々の連打でいけたら最高。
そんな話がでたのは2月16日。
まだまだ世の中はのんびりしていたと思います。
わたしもどこかのタイミングでライブに行きトモさんに挨拶しようぐらいに考えておりました。
やり取りしている人の顔と名前が一致していないと気持ちわりいだろうなと思ったので。
とはいえ絵と名前が一致していたので問題なかった。
正直あーだこーだ口実をつけて、ライブ行きたかっただけなんだけどもね。かなわんかった。
そこから
一気にいろいろ状況が変化して
トモさんの掲示板にも、ライブの延期や中止のお知らせが並び始めました。
わたしのところにもことごとくイベントの中止の連絡が入り始めた。
その頃のスピード感というか世の中の変化、コレを読んでいる全員がある程度共有しているというのがまたすごいなと思うんだけれど。
やっぱり少し落ち込みそうになったときに
音楽も絵も自宅作業だからお互いがんがんやろーという連絡が入り
また背筋が伸びました。4月2日。
ドライブレコーダーの歌詞は
日を重ねるごとに否が応でもズドンと響いてきた。
多分トモさんも作った時には想像もしなかっただろうけれど
これが音楽の面白いところでもあると思う。
テレビをつければコロナコロナコロナ
ラジオをつけてもコロナコロナコロナ
わたしはその中で音楽をかけて輝く日々を毎日描いてた。
狭い部屋で暗い部屋でも音楽があれば
ぐんぐんとどこまでも広がってく。月も太陽も星も
あいつもこいつも生きている。
『ドライブレコーダーは
アタマにのせて
輝く日々を残してよ』
毎日毎日描いて描いて描いて寝ておきて描いて
起きている間は絵を描くことに一喜一憂して
それはあの頃、我に返るスキマを埋めろを聴いていて
どうにかやりすごした時間に比べ
ずっとずっと幸せだということに気づいた。
最後のシーンは
実は最初の宇宙の絵に戻るシナリオも考えていたんだけど。
最後の最後の絵は作品の中のパワフルな地上の景色でドーンと締めて欲しい気がしてます。
地上で生きているコトを賛美する感じ?かな
という言葉をいただき
悩んでいた道がパーンと繋がった気がした、5月14日。
そうか
この曲は
地上で生きる私たちの歌なんだ。
ぐーっとのどの奥が熱くなった。
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