あと9枚で100枚。
http://folkevise.net/spannko/
スパン子さんの、2ndアルバムの
ジャケットを手描きでつくっております。
描く、というより
つくってます。
自分で言うのもなんですが
やっぱり
印刷では、ちょっと、得られがたい感覚。
絵の具のでこぼこ。
紙肌がやさしい。
数人に見せてみた。
ひとつひとつ原画で
はじめ、手に取るのを、みんなためらう。
汚してしまったら、とか。
でもね
いいの。
人の手で
何度も、あけたり閉めたりして、なじんでいくものをつくってる。
そういうものを、つくりたい。
よくみて、
ほら、線もまがってたり
ボンドもはみでてるかも。
ちょっと破けそうなやつは、こっちもってきて、補強するから。
ぴしっと整列するものには、ちょっと飽き飽きしてる。
そういうのは、他の人に任せようと思う。
すこしすると
みんな、ガシガシさわりはじめる。
自分のお気に入りを探し始める。
その人の
たった一枚になるもの
そうそう
それは、きみの、ものだよ。
一枚で100人をうならせることができないなら
100人のために100枚を描けばいい。
あたしはそう思う。
能率も効率も悪い。
馬鹿にされたりもする。
あきれられたりもする。
食えてない絵描きがすることじゃないかもしれない。
こんな方法じゃなくても
いいものはできるかもしれない。
でも
こんな方法があってもいいよね。
なによりつくっていてワクワクするんだ。
それはかけがえのないもんなんだよ。
○○○
CDを作るにあたって、なんで、私は二枚目を作るのか考えていました。
一枚目は単純に、私から出て来たものを形にしたいという欲求からでした。
ライブを重ねる程、私と他者というのものの交わりが大切に思えてきました。
私が出来ることというのは他者との間にある。
2枚目のアルバムは、勿論初期衝動はピアノのアルバムをつくりたいという気持ちからでしたが、
録音を重ねるに連れて、「私の出来ることを込めたい」ということを強く思うようになりました。。
spannkosmo-piano
●二枚目のアルバムのこと より
一枚目は
スパン子さんの宇宙。圧倒的だった。
二枚目は。
音楽というものが
決して一部の音楽家だけのものではないってこと教えてくれている気がする。
あたしが
このアルバムに、色を添えることができるとするなら
それは
この、宇宙が
スパン子さんと、それを手にしたそれぞれの間に広がるもんだということを
形にすることなのかもしれない。
いろんな形があるんだ。
無限だ。
いつでも
ぱかっと、開いて、ほしい。
このCDは置物じゃない。
きみがあける扉だよ。
はじまる、宇宙。どこまでも、広がる。
それは
決して
他人事なんかじゃないんだからね。
- comments(0) | - | - |